ろうそくの話 その壱

 今日も、来週の日曜日もここ大門町周辺では「お祭り」です。お神輿が出ています。

そして、再来週20日(日)は、ぱてぃお大門にて「nagannoくらふとビアマーケット」が開催されます。

 クラクサではキャンドルナイトを行う予定です。

 

 たまたま読んでいた本に、江戸時代の明かりのことが書かていました。江戸時代の明かりと言えばすぐに思いつくのは行燈ですが、行燈の明かりは油です。その当時、ろうそくは高価で庶民には手の届かないものだったそうです。

 さらに、たまたま読んだ18世紀のイギリスの小説の中にも、蝋燭のともる部屋がいくつあるかで、その人物のお金持ち度がわかる場面がありました。

「あの方の家ではすべての部屋にろうそうが灯るのよ!」と若い女子がうれしそうに言うのです。

 

 ろうそくにこんな輝かしい時代があったなんてちょっと驚きです。

 

 石油からの精製が可能になってから、お金持ちでなくても惜しみなく使えるようになったのだろうと思います。(?)

 

 もう今ではろうそくなどと呼ばず、キャンドルと言うほうが一般的なのかもしれませんし、役割も変わってきているのでしょう。

 でも、ろうそくと言うと、いろいろと思い出されることが多いのです。

 雷が鳴るとよく停電して、ろうそくの明かりの中で食べた夕食や、お話の「人魚とろうそく」の陰気な挿絵や、滑りの悪くなった襖戸の桟にろうそくをごしごしこすりつけていた爺さんの後ろ姿を思いだします。よく「サザエさん」の中でもカツオがせっせと塗ってたっけ。